大豆タンパク質を継続して摂取することで、肥満の人の肝臓への脂肪やトリグリセリドの蓄積を軽減させる可能性があることが示されました。
この研究は肥満ラットを用いたものですが、大豆タンパク源として豆腐や豆乳ヨーグルトが使用され、その結果肥満ラットの肝臓への脂肪蓄積が20%以上軽減されています。
17週に渡ってやせ型ラットと肥満型ラットに対し、「カゼイン含有食」「ミルクベースタンパク質」「大豆タンパク質」の3群に分けてそれぞれ食べさせた結果を示しています。
脂肪は肝臓で代謝され、他の臓器へ輸送されて使用されますが、肥満の人はその輸送が抑制され、肝臓に蓄積してしまう傾向にあります。
大豆タンパクを摂取することで、この脂肪代謝および輸送が促進されているのではないかと考えられています。
大豆は元々「畑の肉」とも言われ、植物性タンパク質の中でも「必須アミノ酸」をバランスよく含んでいます。
また中性脂肪を対外へ排出させるといった報告もあります。
大豆は「エストロゲン」に似た作用が注目されることが多いですが、私たちの体を作る「タンパク質」に欠かせないアミノ酸がバランスよく含まれています。
また、その中でも体で作ることができない「必須アミノ酸」のバランスが良いことが、さらにその価値を高めています。
日本には大豆から作られた伝統的な食品がたくさんあります。
味噌、醤油、納豆など、「発酵食品」にも多くの大豆が使われています。
ぜひ、日本古来の食事を生活に取り入れて、健康な生活を送りましょう!
「学会発表」American Society for Biochemistry and Molecular Biology Meeting
「引用記事」http://www.nutraingredients.com/Research/Soy-protein-may-reduce-symptoms-of-fatty-liver-disease-Study