よく「ヨーグルトを食べて健康になろう!」と言われます。
それで毎日ヨーグルトを食べている方も多いのではないでしょうか。
ヨーグルトは確かに乳酸菌を摂るという目的では有効だと思います。
ただし、毎日食べるにあたって気を付けるべきことがありますので、それについて書きたいと思います。
ヨーグルトを食べる時は「糖分」と「脂肪分」に要注意!
みなさんがヨーグルトに対して思っていることは「ヨーグルト=ビフィズス菌や乳酸菌を体に取り入れる」ということですよね。
ただし、ひとえに乳酸菌を摂ると言っても、ある程度の菌数を摂らなければあまり効果を感じることはできません。
ヨーグルトや発酵乳、乳製品乳酸菌飲料には、1mlあたりおよそ1000万個の菌数が含まれています。
この菌数から換算すると、最低でも1日に200ml以上を継続して摂り続ける必要があります。
そうすると、1日におよそ20億個くらいの乳酸菌やビフィズス菌を摂ることができます。
ただし、ヨーグルトや乳酸菌飲料を200mlも毎日摂ると、考えなければならない「リスク」があります。
それは「糖分」や「脂肪分」です。
日本の一般的に市販されている乳酸菌飲料やヨーグルトには、かなり多くの糖分が含まれます。
これだけの量を毎日摂取すると、血糖値を高める可能性があります。
また、無糖のヨーグルトであっても脂肪分(乳脂肪)がたくさん入っています。
脂肪分を摂り過ぎると、今度は高コレステロールリスクが生じてしまいます。
こういったリスクを考えた上で、ヨーグルトで乳酸菌を摂取しようと思う場合は、次のような摂り方がお薦めです。
『無糖・無脂肪のプレーンヨーグルトを1日に最低200ml毎日摂取する』
このプレーンヨーグルトに、ビタミンやオリゴ糖、良質なタンパク源を混ぜると栄養価も高くなります。
ただし、病気の改善を目的に乳酸菌やビフィズス菌を摂取しようと思うと、およそ数兆個の菌数が必要であるという報告があります。
こういった場合は、乳酸菌は生きている必要はないので、加熱殺菌した死菌体を大量に詰めた「乳酸菌製剤」もお薦めです。
日々の体調に合わせて乳酸菌に関するアイテムをバランス良く摂りましょう!
しかし、1回に大量の菌を投与すると腸内細菌のバランスが乱れてしまう恐れがあります。
やはり善玉菌の乳酸菌やビフィズス菌と言えども、自分自身の腸内細菌にとっては異物なので、腸もバランスを維持するのが大変になってしまいます。
体調が悪く病気がちの時には、乳酸菌製剤などを利用する。
日々の健康維持のためにはある程度の量を継続して飲み続けることが必要です。
そして、乳酸菌などのプロバイオティクスだけではなく、自分自身の腸内細菌を増やす「プレバイオティクス」素材や、直接腸に働きかける「バイオジェニクス」を一緒に摂取することが、より効果的に体調管理に役立つのです。