今朝、ある話を聞きました。それは、宮城県石巻市で赤ちゃんを出産したばかりのある親子の話です。
「私たちは、津波で母を失い、自宅を無くした。たった一瞬で信じられない出来事が次々に起こった。自分も明日死ぬかもしれないと思えば、一日一日はかけがえのないもの。津波で大切なものを失ったけれど、やっぱり石巻は港町。困難を乗り越え、海を愛する子になってほしい。」
そして、その両親は、その子に海にちなんだ「浬(かいり)」という名前を付けたそうです。
この話を聞いて、心が熱くなりました。
今、その海に、放射性物質が流れ出て、海がどんどん汚されていっています。
まるで、人間が津波に仕返しをしているかのように、どうしても感じてしまいます。
津波でたくさんの命を奪ってしまった海。
それでも、一日一日、こんな時でも新しい命は産まれてきます。
私たちの命を作って育んできた海。
少しでも早く、暗い海から抜け出して、明るい陽の光を浴びてきらめく海に戻りますように。